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接合作業は、麦漆の表面がペトつく程度の硬さになってから断面を貼り合わせる。しっかりと、ズレないように破片を圧着させると、余分な麦漆が押し出されてくるので、出なくなるまで続ける。気温約20度、湿度約70パーセントの風が通らない場所に1週間ほど安置すると硬化する。

接合面の小さな欠けを埋めるための、充填材として、漆の調合「錆漆」を作る。配合は砥の粉に水を滴下し、涸(か)れたあんこのような硬さに練ったものに、見た目同量より少なめ(7〜8割)量の同量の生正味漆(日本産生漆)を、混ぜムラがなくなるまで手早く合わせる。

水研ぎをして平滑に整えた錆漆面に、樟脳油などの溶剤で薄めて染み込みやすくした生正味漆(固め漆)を筆でなぞるように染み込ませる。余分はティッシュで押さえて取った後、気温約20度、湿度約70パーセントの風が通らない場所に一昼夜安置し硬化させる。

地塗りを気温約20度、湿度約70パーセントの風が通らない場所に一昼夜安置し硬化させたあと、割り箸を地塗りの幅に削り、木口を解した棒に砥の粉を付けて優しくこすり地塗り面を研ぐ。適した砥石で整えても良い。研げたら地塗りと地塗り研ぎを繰り返し、滑らかに整える。

金粉蒔き付けは、まず地塗りを塗り残しがないように施し、気温約20度、湿度約70パーセントの風が通らない場所に20分前後安置する。表面が半乾きになるまで待ち、金粉(純金丸粉2号)を蒔く。葦筒に紗を張った篩「粉筒」と箒のように粉を掃いて寄せるための筆「あしらい毛房」を使って金粉を地塗りに付着させる。
気温約20度、湿度約70パーセントの風が通らない場所に一昼夜安置し硬化させる。
What We Do
壊れたから捨てるのではなく、人から人、親世代から子世代へ使い続けてもらうことで、日本の素晴らしい手しごと文化を後世に継承していくことを目指しています。
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RebornArtでは、文化財修復などを手掛ける専門の工芸家や伝統工芸士が、一つ一つ手作業で修復・修繕作業を行います。そのため、作業工数が一定かかるのと、用いる技術を担保するために、購入時の価格同等の修繕費用がかかる場合もございます。依頼品や状態により価格は異なりますが、最低お見積額の提示は20,000円からとさせていただきます。あらかじめご了承ください。
※こちらは事例です。品物によってお見積もりは異なります。
項目 | 価格 |
---|---|
依頼品の検品とご相談・修復提案 | ¥10,000 + 依頼品往復郵送費 ※直接持ち込みの場合は、郵送費はかかりません。 |
材料費(金粉含む) | ¥18,000 |
修復作業工賃 | ¥20,000 |
合計 | ¥48,000 + 依頼品往復郵送費 |
How To Order
1. お見積依頼
お問い合わせページに明記している必須項目(お客様情報など)をご記入の上、まずは依頼品の写真を添付して、Eメールでお送りいただきます。
2. 修復内容のご提案
事務局と作り手・職人でご依頼内容を検討し、ご連絡いたします。
依頼品をお送りいただいた後、担当の作り手・職人とともに、修繕・修復のご提案をいたします。
ただし、予算や納期などのご要望にお応えできない場合は、ご提案前にお断りをさせていただく可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
※最低お見積額は20,000円からとさせていただきます。
3. ご注文
ご提案にご承諾いただきましたら、お見積額のお支払いをしていただきます。
お支払いが確認できましたら、作業に取り掛かります。
4. 納品
修理内容によって納期はまちまちですが、いずれも作り手・職人の手作業によって仕上げますので、早くても1か月程度の期間がかかります。
完成するまで、作業進捗情報を事務局よりお客様へご連絡させていただきます。
Contact Us
Association
名称 | 一般社団法人日本ふるさと手しごと協会 (代表理事:桜井里子) |
設立 | 2016年4月27日 |
所在地 | 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID (株式会社ガイアックス内) |
連絡先 | info@teshigoto.or.jp |